
スゴい熱気でした
※ヘッダ画像は公式からお借りしてますけど怒られたら消します
わたしは前売り券を買ってたので14:00前後くらいにするするーっと入ったんですけど、その時点で当日券購入待ちの列がスゴいことになっていて、世間的な関心な高さをうかがわせるところでした。やっぱりもうみんながみんなAAAタイトルやってるという時代ではないんだなぁと。ちょっと会場で会った友人と某社の特大特損の話もしましたけど、多様化と細分化の果てに「それでゲームの何が面白かったんだっけ?」と思い始めてる人がそれだけいるということだと思います。
「インディーゲーム展示会」ということなんで、スポンサー企業が出してるやつ以外はきっと全部インディーゲームだったのだろうと思います。いまひとことで「インディーゲーム」と言っても人によってイメージするものが結構違うんだろうとは思うんですが、確かにそういう方向の多様性はありました。
あの場に出展者としてとして出てくるというだけでスゴいことだと思いますし、まずは出展者各位に最大限の敬意を払いたいと思います。スゴいよほんと。絶対大変だもんアレ。
個人的総評
わたしは「知り合いだから」とかでその人の作品や表現を評価するのは嫌いでそういう忖度めいたことは全くしない人なんですが、そのうえで、今回の個人的総評はこちら。
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総評としては、ンンーいまインディーというとヴァンサバスパイアプラットフォーマーなんやなという感想。「ああいうのやりたいからやってやった」で走ってきて人前に出るまで続く意欲の尊さみたいなのはやっぱり感じたね、ンンー
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https://twitter.com/cursed_steven/status/1786653158145736817
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しかしアレだな、よっぽど企画力と技術力があるのでなければ、できあがるゲームの相当な部分はツールに規定されちゃうとこあるなやっぱり。ツクールでもよく言われるけど、別にUnityもそういうとこあるよなぁ。
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https://twitter.com/cursed_steven/status/1786655971605143795
つくったゲームを売ったことはないのでそこは想像で、でも以前には人を集めてお金取る演目もやっていたのでそれなりに各位の苦労もわかるつもりでいて、もちろん制作自体は自分でもやってみていろんな苦労があるであろうことは多少わかったうえで、いちゲーマーとしての立場に立ち返ると、やっぱりほとんどの作品は選択肢にはなんないなぁ、と。作品のレベルが低いということを言ってるのではなくて、いまわたしの手元にある娯楽どもの壁を突き破るまでのパワーは感じないんだよな、と。申し訳ないことに。自分の好みに合うものが少ないことを以てレッドオーシャンがどうのなんて言うつもりもないですが、やっぱり芸事で不特定多数の人の耳目を引くのは本当に難しい、何やっててもそうだなと改めて思い知りました。
わたしの好みもまぁ偏っているというかあんまり今風じゃないし、オールドゲーマーのおっさんの繰り言くらいに思ってもらってぜんぜんかまわないので、出展されてた各位には気を悪くしないでほしいです。「みんなおもしろそうで楽しかった!」みたいなことをウソでも言えない人なんです、すみません。
例外
と、じめじめ書きましたけど何の希望もなかったわけではなくて、6さくひんほど「おっっ」となったものがありました。
それらについてふわふわ書いてみます。なお作者さん、制作会社さんは敬称略で失礼します。
Steam Dive (DeriveGames)
公式Twitterのbioに曰く
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汚染された世界を吸気と排気を繰り返しながら浄化していくローグライクシューティング。浄化することで飛躍的に強化されるアクションを駆使して毎回構造が変わる天空地形を攻略します。
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ということなんですけど、これは動画をご覧ください。
https://twitter.com/SteamDive_of/status/1778785876115669184
操作感としては No Man's Sky をもう少しキビキビさせた感じに見えます。まだたぶん開発中だと思うので荒削りだし、何かするごとに自機が強化されていくのはいまどきどこにでもある要素ですが、それで「煙?をスイスイ吸い込む」っていうのはけっこう「やられた」感じがあります。なんか端の端まで吸い込み切りたくなりそうなんですよね性格的に……。
何がゴールなのかもいまのところわかんないですが、化ける気配しか感じないので今後にめっちゃ期待してます。
惜しむらくは、ゲームタイトルが某プラットフォームとかぶっててめっちゃ検索しづらいのと、まだあんまりプロモ打たれてないっぽいことで、まぁそのへんはこれからなのかなと思います。macOS 版もぜひ出してください。
CultureHouse (フツララ)
かいはつしゃさんのtwitterに曰く
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失踪した科学者のお屋敷で生活しながら世界を救うかもしれないし滅ぼすかもしれない生物を培養する
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ということなんですが、こちらも動画ありますのでご覧ください。
https://twitter.com/yasukiwatanabe/status/1784513989583777963
「地球の命運を決める最後の7日間」にこの静謐さがもうわたしに特効でした。あと動画に出てくる建築物がまたもうツボツボで。Steam のページにも「モダニズム建築に影響を受けた」とありますが、 Frank Lloyd Wright とか Le Corbusier じゃないですかもうこれ。
RPGぽさはたぶんほとんどなくてADVだと思うし、わたし自身は普段触らないジャンルなんですが、それでももうね、雰囲気が良すぎてすっかり気に入ってしまいました。macOS 版もよろしくお願いします講談社さん。
ヒサとヨミ (teamAimaigo)
しばらく前からウチのTLではつとに話題になっており、確かに雰囲気は良さそうだなぁと思ってはいたのでおじゃましてきました。あと作曲をされてる白葉くじさんとちょこちょこtwitterで会話してたりとか、macOS版の件で別の方を介して言及いただいてたのもご縁かなというのもあって。
で、これは忖度なく言うんですが(強調)、ほんとに画面が綺麗。線の一本一本に相当拘ってるんだろうなと思います。しかもRPGツクールMZで制作されてると聞いて二度びっくり。できるんだなぁこんな絵……ってなりました。
https://twitter.com/hisatoyomi/status/1784531897810600229
そんなにRPGRPGしてるわけでもないんだろうなとは思ってるんですが、さっきの CultureHouse 同様「ひたれる」感じなんかなと期待しつつ、このあと触ってみようと思います。触ってからここに書かないのは、ほかにここに挙げるさくひんとも公平にしたいためです。
デンシライフ (Mindware)
試遊されてる方を後ろからのぞかせていただいてたんですが、なんか風を吹かせたり止めたりしてるし、ぱっと見ライフゲームっぽいけどこれMIDIコンみたいなやつでゲーム操作してんな、レトロに見せかけてけっこう Hi-Fi なことやってんな、これはなんか見入っちゃうなぁと思ってたんですよ。
で、帰ってきて確認したらこちらのツイットン曰くそういう感じで、概ねアタリだったみたいです。
https://twitter.com/MickyAlbert/status/1786544979541983389
電子生命体を繁殖させながらいろんな撮影条件をクリアして画面上の一部領域を切り取って撮影して進んでくゲーム、という感じなんですかね。ライフゲームのゲーム化(?)でこうきたかーという新鮮な驚きがありました。
Steamのページを確認してみると通常はマウキーで遊ぶ想定だけど KORG nanoKONTROL2 にも対応している(!)とのことで、あぁそれやってたんだなと。ウチにも昔 nanoKONTROL2 あったんだけど処分しちゃったなぁ、使わないからって。ということで、なんかおもしろそうなので macOS 版もおなしゃす。
残月の鎖宮 (カエルパンダ)
ちらっとしか画面見られなかったんですけど、ああいうウィザードリィフォロワーというかセカキューフォロワーというか、そういうゲームはもうすでに多々あると思うんですが、和モチーフって案外なかった気がして新鮮でした。
https://twitter.com/KaeruPanda_Inc/status/1786591559632482415
まぁちらっとみただけではそれ以上のことはわかんなかったというか、画像見る限りけっこうはっきりセカキューフォロワー感はあるんですけど、ストーリーがどうなってるのかとかそれとゲームシステムをどうからめてくるのかとか、そのへん気になってます。macOS 版を……というかこれは Switch でできるのか。おけおけ、というかこれはわたしのアンテナが低かっただけか……。
ということで
以上、ひさしぶりに地元高円寺を出たおでかけの感想でした。
脳のふだんつかわないところも、たまには刺激しておきたいもんですね、いやはや。
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