【コラム】「どうせ誰もあなたの作品に関心なんてない」という話

【コラム】「どうせ誰もあなたの作品に関心なんてない」という話

どうも!
Youtubeでフリーゲーム実況をしているもぐらです。名前だけでも覚えて帰ってください。

名前を覚えたらついでにSNSのフォローとチャンネル登録もお願いします!
そこまでしてくれたら、ついでに動画の視聴と高評価もお願いしちゃおうかなあ!

なんて出だしで書いてみましたが、実際にもぐらのこの文章を読んでわざわざもぐらのプロフィールまで行って、YoutubeやTwitterのアカウントを開いて、行動に移した人っていますでしょうか。

多分いないですよね。
皆さんスマホでただ流し読みして、「なんだこいつ」と思ったぐらいじゃないでしょうか。

所詮はげむくりで投稿されている多くのブログ投稿記事のただ一つ、この記事も途中で皆さんの関心が途切れたら鮮やかにスマホ画面を右にスワイプして、前のページに戻ることでしょう。
もぐらはこの記事を書くのに2時間近くは費やしているわけですが、読み手からしてみたら所詮数分の価値でしかないわけで、どれだけ熱い思いを込めた記事だったとしても、知ったこっちゃないわけです。

わざわざチャンネル登録する価値すらない。

フリーゲーム実況者なので、時折Twitterや各種フリーゲーム投稿サイトの概要欄から情報収集するわけですが、非常に沢山のゲーム制作者の方々の「思い」みたいなものを感じたりします。

「こんなに頑張って作ったんだから、きっと沢山の人にプレイされるはず」
「プレイしてくれる人のために色んなことを考えて作ったから、きっといい評価をもらえるはず」

プレイヤーの方々のことを真剣に考えて、作った作品はきっと素敵なものに仕上がっているはずです。沢山の人にその作品が受け入れられ、楽しんでいただけたら、どれだけ幸せなことでしょうか。

もぐらも微力ながら宣伝役としてお力添えできればと思っておりますが、果たして本当に世間、一般大衆プレイヤーはあなたの頑張りに応えてプレイしてくれるでしょうか。

多くの場合、思っていたより反応が薄くて「マジか。。。」ってなった人のほうが多いのではないかと思います。

前振りが長くなりましたが、ここでお話ししたいのはクリエイターが「ゲームに込めた思いと期待すること」に一般大衆は基本的にはそれに応えてはくれないということです。無情ですよね。

サンクコストという言葉を聞いたことがある人も少なくないのではないでしょうか。

経営や投資の世界でよくつかわれる言葉で、例えばゲームを作るために何十人のクリエイターを雇って、沢山のお金と労力を費やしてゲームを製作するとしましょう。でもやっていくうちに、雲行きが怪しくなって、どうやらどう頑張っても採算性が取れない。

ここで中止すれば、今までかけてきたお金と労力を失うだけで済みますが、もちろん「わんちゃん天下とれるかも」という夢も期待もなくなります。当たり前ですが、雲行きが怪しくなっている時点で、「わんちゃん天下とれる」ほどのゲームではありません。この場合、このゲームの製作に携わっている人はどのような決断を取るでしょうか。

実は「採算性が取れないと分かっているのに、追加投資をしてゲームを製作続ける」方を取る人が少なくないそうです。極めて非合理的な決断だといえます。なぜなら、もう既にミスっているのが明らかなゲームよりも、追加投資分のお金・労力を新しいゲームの開発に費やしたほうがそれこそより確度の高い「わんちゃん」が見込めるからです。

でも、人間はそのような決断をしてしまう。
それは「自分が犠牲になった分、取り返さなきゃ!取り返せるはずだ!」という心理が働いてしまうからですね。

「自分はこれだけ頑張ったんだから、きっとうまくいくはず」
「苦しいのは今だけ、最後に笑うのは自分」

残念ながら自分が頑張った分だけ、何かリターンが保証される世界ではないのが実情です。もぐらもあとちょっとで活動から3年が経ちますが、活動数か月ぐらいの新人Vtuberにチャンネル登録者数は追い越されていきます。割と自分個人としては頑張っているつもりですが、別に誰も評価なんてしてくれません。

「そうなんだ、頑張っているんだね、じゃあ沢山チャンネル登録してあげよう!」

なーんてそんな気持ちの良いストーリーになることなんて、滅多にないんですね。

わいはあくまでも数あるTLの中のツイートの一つという程度の存在であり、
Youtubeの中としても数多くいる底辺Vtuberの中の一人であり、
ブログを書いている多数の中の一人でしかありません。

世界の中心は自分だと思ってしまうのは錯覚なんですね。

わいが別に突然いなくなったとしても、「えっ!?もぐらさんいなくなっちゃったの!?」と思う人が数名いたらラッキーで、そんな人でも長くても数週間ぐらいしたら脳みそからバイバイバタフリーしていることでしょう。多くの消えたVtuberの一人、ただそれだけでしかありません。

フリーゲームに言い換えて、つまり何が言いたいかっていうと、

「誰も自分の作品なんて見ていないし、関心なんてない」

というマインドを身に着けることが大事なんじゃないかなと。
そしてもはやそれが真理なんじゃないかと思ったりするわけです。

なぜ大事かというと、過度に他人や世間に期待することがなくなることで、自分の努力と他人への期待のバランスをうまく保つための弁のような役割を果たしてくれるからです。

「所詮自分は大人数の中の一人であり、別に注目されることもない。その中で自分の作品は大多数の中の一つでしかないから、プレイされること自体がもはや奇跡だし、仮に何か失敗をしたとしても、どうせ誰も何も気にしちゃいない」

どんなものを作ろうが、基本的には注目なんてされません。
例えば、ふりーむの新着ゲームはどんどん変わっていきますが、ランキングに上手く食い込めなかったら、意図的に検索をされない限りプレイヤーの目からは遠ざかってしまいます。ランキングに入れたとしても、常連になれるゲームなんて砂漠の中の一握りの砂ぐらいの確率です。

中々のハードモード、ルナティックモードです。

だからこそ、「他人の期待とかは知らない、とにかく作りたいものを作る」というスタンスを大事にしてほしいなと思うのです。

自分のゲームの世界観を嬉々としてTwitterで発信している方がいますが、正直大多数のフォロワーの方はスルーしていると思います。全く「いいね!」がついていないのにずーっと世界観について語っていて、「誰が気にしてんねん。。。」と思っちゃうぐらい、自分の作品が大好きで、大好きだから作っているという人がいたりするのです。

はっきり言って、マジ最強です。

まあ、Twitterで発信をしているので、多少は他の人にも関心を持ってもらいたいと思ってはいるんでしょうが、「他人に評価されたいから、頑張りが報われたいから」ゲームを作っているのではなく、本当にピュアに「創作が好きだから、世界観を作りたいから」ゲームを作っているというマインドが先に来ていると思うのです。

特にフリーゲームは基本採算性という世界ではありません。

お金を稼ぐという形で欲求を満たすことはできません。そうなるとどうしても心理的なリターンで自分のモチベーションを保っていくしかありません。

他人から認めてもらいたいからやるのか、それとも純粋に自分が好きだからやるのか。二者択一というよりかは、どちらの方が比重が大きいのかという考え方ですが、上記の通り色々考えた結果、他者承認に頼ったモチベーションは脆いと、思ってしまうのです。

「この題材だと他の人はどう思うだろう」
「これ作りたいけど、遊んでもらえないかもな・・・」
「もしかしたら、変な人だと思われて、嫌われるかも」

なんてことを考えても、どうせどんな題材を取り上げたとしても、そもそも世間で話題になるほどプレイされること自体が途方もなく険しい道です。やけに厳しくなったふりーむの審査には通らなくなるかもしれませんが、萎縮せずに自由に創作活動をしてほしいと、もぐらは一人のフリーゲーム愛好家として願っています。

「とにかく自分が楽しい、他の人がプレイしてくれて、楽しかったって言ってくれたらもっとハッピー」

ぐらいのスタンスが、最強メンタルクリエイターへの近道なんじゃないかなと思った今日この頃です。

色々なことを書きましたが、げむくりではこんな感じで思ったことをブログ形式で色々出していこうと思います。
ゲーム制作者でもなければ単なるフリーゲームが好きな一般人でしかないので、正直皆さんのゲーム制作にやくに立つことはありません。ただ、少しでも何か考えるきっかけを提供出来たらいいなと思っております。

因みにこれがげむくり初投稿のコラム。

「初コラムとしてはそぐわない内容かなあ、自己紹介とかのほうが無難かなあ、叩かれたらやだなあ、フォロワー減るかなあ、チャンネル登録解除されるかも!」なんて思いながらツラツラ書いていますが、ふとやっぱり振り返るわけです。

「どうせ誰もこんなコラム読んでないから、まあ大丈夫だろ」って

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コメント

  • コメント ( 1 )

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  1. はじめまして。
    最近趣味でゲーム制作を始めて1作品公開したばかりですが(一応インディーゲーム業界に近いところにいた身としても)、「わかるなあ……」とうなずきつつ読ませていただきました。
    色々と雑念やら欲やらは湧いてしまいますが、「とにかく自分が楽しい、他の人がプレイしてくれて、楽しかったって言ってくれたらもっとハッピー」メンタルでいたいものです。

    ちなみになのですが、もぐら神さんのプロフィールページのYoutubeとTwitterのアイコンを押すと、それぞれのサービスのTOPに飛んじゃいました。

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