
はじめに
この記事は「ちゅりある!」ベータ版のストーリー展開やキャラについていろいろ話そうという記事です。
【第2話までのネタバレ】をがっつり含んだ内容となりますのでご注意ください。
◆前回:【雑談】ちゅりある!ベータ版の紹介CMを作った話
https://sns.freegame-contest.com/2931/
◆3分でわかる? ちゅりある!~はずれの森の薬師見習い~(こちらの作品前提の話になります)
https://sns.freegame-contest.com/558/

㊗️ベータ版にアップデートしました!
2023年8月から2年数カ月の時を経てようやく第一目標のベータ版アップデートを達成しました。
ひとまず一区切りということで、ベータ版のストーリー展開やキャラについてお話できたらなと思います。
↓過去記事で度々ご紹介してきましたが最終的なアップデート内容は以下の通りです。

1️⃣ 導入パートの全体的な展開について
これまで、事あるごとに「ちゅりある!は第1~2話が導入パート」とアピールしてきましたが、具体的には【以下三点を把握いただくパート】として考えていました。
・本作の遊び方
・本作の最終的な目標
・主要キャラ(キャラデザ備忘メモ1~10のキャラ)
これらをなるべく自然な形でお伝えすることを意識しながら各話の展開を組み立てました。
↓発狂しながら作ったヘルプたち

このうち、「本作の最終的な目標」にかかってくる話ですが、主人公の目標設定をするにあたりそれなりの動機付けが必要だなとなりました。
…というわけで、それなりの動機となるように第1~2話は【徹底的に主人公を追い詰めるパート】にすることになりました。
RPG序盤の定番と言えば村焼きですが、「村を焼かずどこまで主人公の日常を壊せるのか」を【ファンタジックゆるふわRPG】を名乗ることが許される範囲で考えた結果が以下です。
第1話:主人公の職場環境、人生設計の破壊
第2話:順風満帆な友達の人生設計の破壊(してしまったのではないかと主人公に認識させる)
改めて文字にすると地味に嫌な内容ですね。
本作の主人公は「諦めない」が肝のキャラなので、じわじわ焦らせてメンタルを削りつつ不意打ちかつ二段構えで谷から突き落とすくらいが導入としては丁度いいかなぁと…。
二話連続で気が滅入る展開ではありますが、【ファンタジックゆるふわRPG】からブレないよう湿度調節やフォローは細かく挟むように心掛けました。
そこまでがっつり隠しているわけでもないですが、フォロー云々については正式版アップデート後に再度お話できればと思います。
2️⃣ ニアについて
前段の「順風満帆な友達」とはニアのことですが、彼女の裏の役割は「はずれの森の印章がなぜ失われたのかプレイヤーが知るきっかけを作る」でした。
この役割から第2話で支配人と衝突するシーンは確定していたので、イベントCGはベータ版作業の割と早い段階(2024年2月頃)に描いていましたが、彼女の最終的な身の振り方をどうするか確定したのは今年に入ってからです。
↓全体図は流石にネタバレかなと思い月報のフォロワー限定パートなどでこっそり公開してたやつ

もともと想定していたルートとしては以下の四つでした。
・ヒコの里(ニアの祖父がいるエルフの居住地)に左遷されるルート
・近郊の大きな街に左遷されるルート
・遠方の小さな村に左遷されるルート
・本部残留(長いものに巻かれる)ルート
ただ、実際にシナリオを書いてくうちに「ニアはそんな小さな枠に収まる子じゃないな!」となった結果、現在の辞表を突きつけるルートになりました。研修のくだりは後付けです。
↓急遽追加した衣装差分 あまりに突貫デザインなのでそのうち見直すかも。。

前段で「順風満帆な友達の人生設計の破壊」とは書きましたが、ニアにはニアの信条や信念があり、作中で本人が言及していた通り、当事者に身内(主人公)がいなかったとしても彼女は同じ選択をしただろうと思います。
そのためニアが主人公を責めることはないし、むしろギルドの方針に抗えず力にもなれない現状を申し訳ないと思ったり、主人公が自責の念に駆られる様子を心苦しく思ってそうだなぁと想像しながら終盤のやり取りを書いていました。
終盤のやり取りと言えば、もともとこのタイミングで主人公が泣く予定はありませんでした。
ただ、盤面の調整はするものの細かい会話の流れはキャラクターに任せる形で展開をシミュレーションして執筆するスタイルなので、自分で書きながら「流石にいろいろありすぎて限界だったんだなぁ」と思うと同時に、ニアもその辺をなんとなく察した上でああいう反応になったんだろうなと思いました。
主人公、ニア双方ともに傲慢さやエゴが滲み出る感じになって楽しかったです。
(ちなみに第2話散策モードでのルチルとの会話は、事情をある程度知ってしまったニアと対となるよう意識しました。)
ニアとは新天地での生活が落ち着くまで一時的に会う機会が減ってしまいますが、一緒に行動する日がくるよう続きの執筆もがんばります。
そんなに規模が大きな作品ではないので結構すんなり合流する……はず。
余談ですが、ニアとの会話直後のモノローグシーンで流れるBGMを依頼する際に当該シーンの動画をお渡しして制作いただきました。
正式な曲名は「泣くのはおしまい」です。
曲名もタケケ様に提供いただき、ネタバレになるので許可をいただき表立っては伏せていますが、導入パートの展開を経たタイミングで流れるのにここまでピッタリな名前は他にないと思っています。
3️⃣ ロンについて
ロンの裏の役割は「(離脱する可能性が極めて高い)ニアに寄り添う絶対的な味方」でした。
ニア本人が納得していたとしても、大きな一歩を踏み出す時に誰かがそばにいてくれることで気持ちが救われる部分はあると思い、そういう立ち回りが可能なキャラとして生まれました。
第2話時点で明確な描写はありませんが、シーカの町に向かうニアの隣には小うるさいロンがいる設定です。
(その辺の補完は4コマ漫画でそのうち描く予定)
本当はもう少し人間が嫌いで、特に第2話終盤では主人公にきつく当たる展開も考えていましたが、ニアの人物像が具体的になるにつれロンもやわらかく変化しました。
もともと可能性が低かったため深く考えていませんでしたが、もし本部残留ルートだった場合のニアとロンの関係はニアが不安定になりぎくしゃくして終わっていたかもしれません。 左遷ルートも微妙にぎくしゃくしてたかも。
なんだかんだ恐らく一番よい形で着地できてよかったなと思います。

4️⃣ 今後の展開について
ひとまず第2話で主人公は腹を括ったので、以降ここまで落ち込む展開はない予定です。
導入パートをサクサク進めるために優等生ムーブが多かったり、不意打ちデバフコンボにより結構な頻度で暗い表情にもさせてしまいましたが、本来は割とアグレッシブな性格をしている主人公なので、第3話以降はガラッと話の雰囲気が変わるのではないかと思います。
まだまだ薄暗い設定はありますが、あくまで【ファンタジックゆるふわRPG】として調理できればと考えています。
あとがき
というわけで、ちゅりある!ベータ版ストーリーの裏話(?)でした。
ベータ版の話をするぞとなった時、真っ先に選んだテーマがこれだったあたり話したくて仕方なかったのがモロバレでお恥ずかしい限りですが、ようやく吐き出せてスッキリしました。
レシートもびっくりな長さの記事にお付き合いくださりありがとうございました!
また別の記事でもお会いできるとうれしいです。
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